一曲の中に短編小説のような物語を仕込む——そんな“ストーリーテラー”として愛されたRupert Holmes(ルパート・ホームズ)。1979年の『Partners in Crime』は、70年代最後の全米No.1「Escape (The Piña Colada Song)」を擁する、機知に富んだソフトロックの名盤だ。試聴リンクと全曲の聴きどころとともに案内する。
『Partners in Crime』とはどんなアルバム?
『Partners in Crime』は1979年、Infinity/MCAからリリースされた作品。冒頭の「Escape (The Piña Colada Song)」は、新聞の交際欄をめぐる夫婦のすれ違いをコミカルに描いた物語ソングで、全米ビルボードHot 100で1位を記録。70年代最後にして80年代最初のNo.1という、時代をまたいだ大ヒットとなった。
続くシングル「Him」も全米6位とヒット。緻密なアレンジと、聴き手をニヤリとさせる歌詞の妙——Holmesは後に劇作家・小説家としても成功する才人で、その物語性が音楽にも色濃く表れている。
なぜ“機知に富んだ名盤”といえるのか
Rupert Holmesの魅力は、洗練されたソフトロックの器に、短編小説のような物語を盛るそのセンスにある。メロディは甘く聴きやすいのに、歌詞を追うと思わぬオチが待っている。音楽的な完成度と知的な遊び心が両立した、何度も聴き返したくなる1枚だ。
| リリース | 1979年 |
| レーベル | Infinity / MCA |
| アーティスト | Rupert Holmes(vo) |
| 最大ヒット | 「Escape (The Piña Colada Song)」全米1位 |
| こんな人に | Player・Christopher Cross・物語性のあるソフトロックが好きな人 |
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曲ごとの聴きどころ
1. Escape (The Piña Colada Song)|まず聴くべき全米No.1
新聞の交際欄を通じた夫婦のすれ違いと再発見を描いた、洒落た物語ソング。軽快でトロピカルなサウンドと、最後にニヤリとさせる歌詞のオチが見事。70年代最後のNo.1にふさわしい名曲。まずはここから。
6. Him|緊張感ある第2のヒット
全米6位を記録したもう一つのシングル。三角関係の緊張をドラマティックに描いた、Holmesの物語性が光るナンバー。アルバムに陰影を加えている。
7. Answering Machine|留守電をめぐる小品
留守番電話を題材にした、Holderらしい機知に富んだ1曲。日常の一場面を音楽の物語に変える手腕が味わえる、隠れた聴きどころだ。
甘く聴きやすいのに、歌詞を追うと思わぬオチが待っている——その知的な遊び心が、Holmesの真骨頂だ。
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このあとに聴きたいAOR名盤
- Player『Player』(1977) ─ 全米No.1のソフトロック決定盤。
- Christopher Cross『Christopher Cross』(1979) ─ メロウAORの極北。
- Stephen Bishop『Bish』(1978) ─ 洒脱な名SSWのソフトロック。
- TOTO『TOTO IV〜聖なる剣』 ─ AOR入門の決定盤。
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まとめ
『Partners in Crime』は、洗練されたソフトロックと短編小説のような物語性が同居した、機知に富んだ名盤。「Escape」の大ヒットだけでなく、全編に作者の遊び心が詰まっている。
Player や Christopher Cross のようなメロウなソフトロックが好きな人で、歌詞の物語性も楽しみたいなら必聴。まずは「Escape」を、歌詞を追いながら聴いてみてほしい。
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