スコットランド出身の白人バンドが、本場顔負けの極上ファンク/ソウルを鳴らした——それがAverage White Band(アヴェレイジ・ホワイト・バンド、AWB)だ。1974年の代表作(通称“ホワイト・アルバム”)は、全米No.1の名インスト「Pick Up the Pieces」を擁する、ブルーアイド・ファンクの金字塔。AOR/メロウの“グルーヴの教科書”を、試聴リンクと全曲の聴きどころとともに案内する。
『AWB』とはどんなアルバム?
本作は1974年、Atlantic Recordsからリリースされた2作目(セルフタイトル)。名プロデューサーArif Mardinが手がけ、インスト曲「Pick Up the Pieces」が1975年に全米ビルボードHot 100で1位を獲得。歌モノではなく演奏で頂点を取った、稀有なヒットとなった。
タイトでファンキーなリズム、キレのあるホーン、そしてソウルフルなボーカル——人種や出自を超えて“本物のファンク”を鳴らしたAWBは、後のAOR/シティポップが愛したグルーヴの重要な水源のひとつだ。
なぜ“グルーヴの教科書”といえるのか
AWBの真骨頂は、隙のないリズム・セクションとホーンのキレにある。一音も無駄のないアンサンブルが生むグルーヴは、ファンクの理想形。歌モノAORの背後で鳴っている“演奏の気持ちよさ”を主役にした本作は、AORを演奏面から深掘りしたい人にも最適だ。
| リリース | 1974年 |
| レーベル | Atlantic Records |
| プロデュース | Arif Mardin |
| 最大ヒット | 「Pick Up the Pieces」全米1位(インスト) |
| こんな人に | Earth Wind & Fire・Stuff・ファンク/グルーヴが好きな人 |
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曲ごとの聴きどころ
3. Pick Up the Pieces|まず聴くべき全米No.1インスト
キレのあるホーンとタイトなカッティングが生む、究極のファンク・グルーヴ。歌がなくても全米1位を獲った、その演奏力の凄みを存分に味わえる。一度聴けば体が動き出す、まず聴くべき1曲。まずはここから。
5. Work to Do|ソウルフルな名カバー
Isley Brothersの楽曲を、AWB流のタイトなグルーヴでカバー。ソウルフルなボーカルとファンキーな演奏が見事に噛み合った、バンドの歌心も味わえる1曲。
4. Person to Person|熱量あふれるグルーヴ
ライブ感あふれる、勢いのあるファンク・ナンバー。バンドの一体感とエネルギーが伝わってくる、アルバムの“熱”を象徴する曲だ。
歌がなくても全米1位——「Pick Up the Pieces」のグルーヴは、演奏そのものが主役になれることを証明した。
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このあとに聴きたいAOR名盤
- Donny Hathaway『Live』(1972) ─ グルーヴの源流。
- Stevie Wonder『Songs in the Key of Life』(1976) ─ ソウルの金字塔。
- Earth, Wind & Fire『All ’n All』(1977) ─ 究極のファンク/ソウル。
- George Benson『Breezin’』(1976) ─ スムースの大名盤。
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まとめ
『AWB』は、出自を超えて“本物のファンク”を鳴らした、ブルーアイド・ファンク/ソウルの金字塔。「Pick Up the Pieces」をはじめ、全編が極上のグルーヴで満たされている。
Earth, Wind & Fire や Stuff、グルーヴ重視の音楽が好きな人なら必聴。AORを“演奏面”から深掘りしたい人にも最適だ。まずは「Pick Up the Pieces」で、その凄みを体感してほしい。
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