「Your Mama Don’t Dance」「Danny’s Song」で70年代前半を席巻した名デュオ Loggins & Messina(ロギンス&メッシーナ)。その最後のスタジオ・アルバムが1976年の『Native Sons』だ。Kenny Loggins と Jim Messina、二人の才能が最後に交わった円熟のソフトロックを、試聴リンクと全曲の聴きどころとともに案内する。
『Native Sons』とはどんなアルバム?
『Native Sons』は1976年、Columbia Recordsからリリースされたデュオ最後のスタジオ作。Kenny Loggins(後にソロで大成功)と、Buffalo Springfield/Poco出身の名手Jim Messinaのコンビによる、ハーモニーとアレンジの妙が光る1枚だ。
本作を最後にコンビは解散し、Kennyはソロ第1作『Celebrate Me Home』へ、Jimはプロデューサー/ソロ活動へと進む。派手なヒット曲で押すより、二人の歌とアンサンブルの熟成を味わう“別れの作品”である。
なぜ“円熟のソフトロック”といえるのか
Loggins & Messinaの魅力は、異なる個性のボーカルが溶け合うハーモニーと、フォーク/カントリー/ソウルを横断する懐の深いアレンジにある。本作は初期の勢いより成熟を選んだ作品で、聴き込むほどに二人の音楽的対話の豊かさが沁みてくる。AOR前夜のウエストコースト・サウンドの良質な記録だ。
| リリース | 1976年 |
| レーベル | Columbia Records |
| メンバー | Kenny Loggins / Jim Messina |
| 位置づけ | デュオ最後のスタジオ・アルバム |
| こんな人に | Eagles・America・Kenny Logginsソロが好きな人 |
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曲ごとの聴きどころ
1. Sweet Marie|まず聴くべき軽やかなオープナー
アルバムの幕開けを飾る、二人のハーモニーが心地よいナンバー。肩の力が抜けたグルーヴと温かなコーラスが、Loggins & Messinaらしさを端的に伝える。まずはここから。
6. Peacemaker|じっくり聴かせる滋味深い1曲
デュオの成熟したソングライティングがよく分かる、落ち着いた味わいの楽曲。派手さはないが、メロディとアレンジの完成度が高く、通して聴くほどに魅力が増す。
10. Native Son|別れを締めくくるタイトル曲
アルバムを締めくくる、タイトルにも通じる楽曲。二人の音楽的旅路の終着点にふさわしい、余韻の残る1曲だ。
派手なヒットより、二人の声が溶け合う瞬間の豊かさ——それがこの“別れの一枚”の価値だ。
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このあとに聴きたいAOR名盤
- Kenny Loggins『Celebrate Me Home』(1977) ─ コンビ解散後のソロ第1作。
- Player『Player』(1977) ─ 全米No.1「Baby Come Back」のソフトロック決定盤。
- Ambrosia『Life Beyond L.A.』(1978) ─ 「How Much I Feel」のメロウAOR。
- TOTO『TOTO IV〜聖なる剣』 ─ AOR入門の決定盤。
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まとめ
『Native Sons』は、名デュオが最後に残した円熟のソフトロック。初期の代表曲のような派手さはないが、二人のハーモニーとアレンジの妙がたっぷり味わえる、ファンにとって特別な1枚だ。
Eagles や America、そしてKenny Logginsのソロが好きな人なら、その源流としても楽しめる。まずは「Sweet Marie」から、二人の最後の対話に耳を傾けてみてほしい。
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