ジャズの呼吸とヒップホップの感覚、そして深いソウル——それらを一人の歌声でまとめ上げた、Erykah Badu(エリカ・バドゥ)のデビュー作『Baduizm』(1997)。Maxwellと並びネオソウルを決定づけた本作は、メロウで知的、そしてスピリチュアル。AOR/メロウの新たな到達点を、試聴リンクと全曲の聴きどころとともに案内する。
『Baduizm』とはどんなアルバム?
『Baduizm』は1997年、Kedar/Universalからリリースされたデビュー作。グラミー賞(最優秀R&Bボーカル女性)を受賞し、「On & On」を全米12位のヒットに導いた。ジャジーなコード、浮遊するグルーヴ、そしてBaduの個性的な歌声が三位一体となった、ネオソウルの代表盤だ。
Billie Holidayを思わせる節回しと、ヒップホップ世代ならではのリズム感覚が同居。スピリチュアルでありながら洗練された世界観は、後のメロウ/シティポップ・リバイバルにも大きな影響を与えた。
なぜ“メロウの新たな到達点”といえるのか
Erykah Baduの音楽は、ジャズの自由さとソウルの深さ、そしてヒップホップの間(ま)を一つにまとめている。難解になりそうな要素を、あくまでメロウで心地よく聴かせる手腕は唯一無二。70年代ソウルの遺産を現代的に更新した、AOR/メロウ・ファン必聴の1枚だ。
| リリース | 1997年 |
| レーベル | Kedar / Universal |
| アーティスト | Erykah Badu(vo) |
| 代表曲 | 「On & On」「Next Lifetime」 |
| こんな人に | Maxwell・Sade・ジャジーなメロウソウルが好きな人 |
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曲ごとの聴きどころ
2. On & On|まず聴くべきグラミー受賞曲
跳ねるベースとジャジーなコードに乗せて、Baduの個性的な歌声が踊る代表曲。スピリチュアルな歌詞と心地よいグルーヴが両立した、ネオソウルの名刺代わりの1曲。まずはここから。
4. Other Side of the Game|陰影あるミディアム
ゆったりとしたグルーヴの上で、複雑な心情を歌うナンバー。Baduの歌の説得力と、生演奏の温かさがじわじわと沁みてくる。
6. Next Lifetime|浮遊感あふれる名曲
“来世で結ばれよう”という切ない主題を、浮遊するメロウなサウンドで描く。アルバムの中でも特に美しい1曲で、Baduの世界観が凝縮されている。
ジャズの自由、ソウルの深さ、ヒップホップの間——それらを“心地よさ”で束ねたとき、ネオソウルが完成した。
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このあとに聴きたいAOR名盤
- Maxwell『Urban Hang Suite』(1996) ─ ネオソウルの金字塔。
- Sade『Diamond Life』(1984) ─ クワイエット・ストームの完成形。
- Donny Hathaway『Live』(1972) ─ メロウソウルの源流。
- Marvin Gaye『I Want You』(1976) ─ 官能のメロウソウル。
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まとめ
『Baduizm』は、70年代ソウルの遺産を現代的に更新した、ネオソウルの最高傑作のひとつ。メロウで知的、そしてスピリチュアルな世界が一枚に詰まっている。
Maxwell や Sade、ジャジーで上質なメロウが好きな人なら必聴。まずは「On & On」から、その独特の浮遊感に身を委ねてみてほしい。
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