80年代の女性ロックを切り拓いたパイオニア——Pat Benatar(パット・ベネター)。1979年のデビュー作『In the Heat of the Night』は、力強くも芯のあるボーカルと、シャープなロック・サウンドで時代の扉を開いた1枚だ。後の盟友Neil Giraldoのギターも光るアリーナ・ロックを、試聴リンクと全曲の聴きどころとともに案内する。
『In the Heat of the Night』とはどんなアルバム?
『In the Heat of the Night』は1979年、Chrysalis Recordsからリリースされたデビュー作。代表曲「Heartbreaker」がヒットし、Benatarは一躍ロック・シーンの女性スターとなった。クラシックの素養を感じさせる伸びやかな声と、ロックの攻撃性が同居した歌唱が魅力だ。
John Mellencamp作の「I Need a Lover」、Smokieの「If You Think You Know How to Love Me」のカバーなども収録。プロデュースとギターで後に夫となるNeil Giraldoが参加し、彼女のサウンドの骨格を形づくった重要な1枚である。
なぜ“女性ロックの幕開け”といえるのか
Pat Benatarの登場は、女性が主役としてハードロックを歌うという新しい潮流を決定づけた。彼女の声は、力強さと繊細さ、攻撃性とメロディを併せ持つ。本作はその原点であり、80年代のアリーナ・ロック/産業ロックが花開く直前の、瑞々しいエネルギーに満ちている。
| リリース | 1979年 |
| レーベル | Chrysalis Records |
| アーティスト | Pat Benatar(vo)/Neil Giraldo(g) |
| 代表曲 | 「Heartbreaker」「We Live for Love」 |
| こんな人に | Heart・Journey・力強い女性ボーカルロックが好きな人 |
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曲ごとの聴きどころ
1. Heartbreaker|まず聴くべき代表曲
鋭いギター・リフとBenatarの力強いボーカルが炸裂する、彼女の名刺代わりの1曲。攻撃的でありながらメロディアスなこのナンバーは、女性ロックの新時代を告げる号砲となった。まずはここから。
6. We Live For Love|Giraldo作の名曲
Neil Giraldoが書いた、ドラマティックなロック・ナンバー。Benatarの伸びやかな歌声とメロディの良さが際立つ、アルバムのもう一つの聴きどころ。
3. If You Think You Know How to Love Me|陰影あるカバー
Smokieの楽曲を、Benatar流のドラマティックな解釈でカバー。緩急のある展開と表現力豊かな歌唱が、彼女の歌い手としての実力を示している。
力強さと繊細さ、攻撃性とメロディを併せ持つ声——それが、女性ロックの新時代を切り拓いた。
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このあとに聴きたいAOR名盤
- Heart『Bebe le Strange』(1980) ─ ウィルソン姉妹の硬質ロック。
- Journey『Frontiers』(1983) ─ アリーナロックの王道。
- Survivor『Eye of the Tiger』(1982) ─ 映画ロッキーの主題歌。
- TOTO『TOTO IV〜聖なる剣』 ─ AOR入門の決定盤。
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まとめ
『In the Heat of the Night』は、80年代の女性ロックを切り拓いたパイオニアの原点。瑞々しいエネルギーとメロディが詰まった、アリーナ・ロック前夜の名デビュー作だ。
Heart や Journey、力強い女性ボーカルのロックが好きな人なら必聴。まずは「Heartbreaker」で、その号砲を浴びてほしい。
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